君の膵臓をたべたい
タイトル買い。なぜ膵臓を食べたいと思うに至ったか教えてくれ、と思ったため。
ちなみに膵臓を食べたいと思ったことすらないが、焼き肉だとその動物のあらゆるところを食しているので、なんだか人間って恐ろしいなと思った。
クラスメイトの女の子「咲良」がもうじき死んでしまうことを知ってしまった男子生徒。そうなると、気にもしていなかったその女子生徒とは、もう無関係の仲ではなくなってしまう。
名の付け難い関係の2人だが、咲良は悲しむ様子もなく、ぐいぐいと来る。その行動力は何から来るものなのか。そこが見え隠れしており、まるでミステリーのよう。
ヒントは、女の子が主人公の男の子に話しかける際、「【地味なクラスメイト】くん」だったり「【秘密を知っているクラスメイト】くん」と、そういった表現となる点。なるほど、読者への新しい気持ちの伝え方だなと思い、注目しながら読んでいくと、やがて「【?????】」と表現されることが多くなり、そして……。
いつ死んでもいいように、今を思いっきり生きること。
簡単なように見えて、とても難しい人生の大きなテーマを再確認させてもらった。
記憶に残すべき青春小説。
君の膵臓をたべたい
(著)住野 よる
(絵)loundraw
双葉社
2017年4月発行(文庫版)
<文庫本>
[記録日:2024/11/17 | 更新日:2025/02/08]