成瀬は天下を取りにいく

 タイトルと表紙はかねてから気になっていたのに、「単行本は1冊が高いから……」とか何とか思って、話題になるまで手を出していなかった。
 もっと早く買っておけばよかった。

 決して「天下を取りにいく」ような壮大な内容ではないが、成瀬を放っておいたら本当に天下を取りにいくかもしれない。それぐらいの行動的と可能性に満ち溢れている。
 しかし決して猪突猛進的な訳でなく、自分のやりたいと思ったことに即チャレンジしているだけ、と言える。言うも書くも簡単、だけれどもこれがなかなかできないのよ(まさに自分がそうなので)。よって、成瀬の一挙手一投足がとても眩しく見える。
 そして、同世代の女の子とは全く違う道を行く成瀬には、自然とみんなが注目する。作中の登場人物たちもそうだし、読者もそうだろう。もう読んでいる最中に、本の中から半分成瀬が出てきている。そのくらいエネルギッシュでもあるので、この作品はここまで盛り上がったのだろう。

2巻目にあたる『成瀬は信じた道をいく』も読了済みなので、成瀬の新たな伝説に早く立ち合いたい。

成瀬は天下を取りにいく
(著)宮島 未奈
(絵)ざしきわらし
新潮社
2023年3月発行
<単行本>

[記録日:2024/11/17 | 更新日:2025/02/08]

←前へ次へ→
1つ前のページへ最初のページへページの先頭へ