理由あって冬に出る

「理由(わけ)あって」と読む。
 学園ミステリーは楽しいね。事件の動機が「若気の至り」って感じがすることが多いので。

 芸術棟に次々起きる怪事件。ワトソン(助手)役の葉山君視線から解く一連の事件は、繋がりがあるようで無いようで、それよりももっと重大なことが隠されているようで……終始ワクワクしながら読んでいた。
 駒のように使われる葉山君だが、誰よりも最前列で謎解きに立ち会っており、ある意味美味しいポジションかも。
 また、妙に顔が広くコミュニケーション力もある。まさに助手にぴったりな彼だが、分析力もあるようなので、いつか彼の推理するところも見てみたい。

 学校には怪談は付き物だが、あれだけ広く、場所によって人口密度の差や利用率の全く違う場所なのだから、怪談が生まれるのも無理はない。“本物”が居たら居たらで、先と同じ理由で納得もいく。つまり学校とは怪談・怪奇現象と隣り合わせの存在なのだ。

理由あって冬に出る
(著)似鳥 鶏
(絵)toi8
東京創元社
2007年10月発行

[記録日:2024/11/17 | 更新日:2025/02/08]

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